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克己

2022年5月12日 11時50分

 学校の正門を入ると、正面に石碑があります。

 刻まれている文字は「克己」。

 これは、内子高校創立60周年を記念して定められた校訓です。教室の前方にも掲げられていますね。

 ところで、「克己」の意味を知っていますか。

 『日本国語大辞典』によると、「おのれに克(か)つこと。自分の欲望や邪念にうちかつこと。」とあります。

 さらに、「克己」という言葉を用いた例文として、「克己とは一身の私欲を制することなり」(福沢諭吉『文明論之概略』から)と、「克己復礼為仁」※(『論語』から)が挙げられていました。

 ※「己に克ちて礼に復するを仁と為す」は、「自分にうちかって礼に立ち返ることが仁である」の意。

 

 そこで、図書室で福沢諭吉に関する書物を探して読んでみました。

 福沢諭吉は14歳の頃、「経書」(儒教に関連した書物)をよく読み、特に『論語』『孟子』を中心に勉強していたとありました。当時は、中国古典の学習が大事な勉強とされていたようです。

  

 来週から中間考査が始まり、来月は県総体が行われますね。

 皆さん、一人一人、克己心を持ち、何事にも努力を怠らず前向きに取り組んでいきましょう!