台風接近中!
2023年6月1日 11時43分みなさん、こんにちは。久しぶりの担当です。
台風が来てますね……6月のはじめに台風が来るのはそうとう久しぶりな気がします。幼い頃は、台風が近づくと「学校休みにならないかな」と期待していましたが、大人になって三瓶高校に勤めたとき、「台風が来ると大損害になる方がたくさんいる」という話を聞きました。漁業関係者の方や農家の方など、大変なご苦労をすることになるなど、つゆ知らず……昔の何も考えずにもろ手を挙げて喜んでいた自分が恥ずかしく思えたことをいつも思い出します。「知る」ことは大切なことですね。
さて、今日は、特に目立った行事は何もありません。何もありませんので、何もない私の一日をご紹介します。と言っても、私の生活を通して、子どもたちの様子をお伝えするということです~。
まずは、1時間目!さっそく元気な1年生の「生物基礎」の授業です。今日は顕微鏡を使った観察です。中学校のときもやったことがあるだろうと思われる「植物細胞の観察」と「細胞質流動の観察」を同時にやってしまおうと考えました。動物細胞の観察もやったらいいかなと思いましたが、いろいろ説明もありますし、今日は時間が少し余るくらいの余裕のある設定で授業をしました。
観察のサポートに夢中で、活動中の写真を撮るのを忘れていました。写真は授業前と授業後のものです。
次に2時間目です。2時間目は「生物」です。生物の選択者は3年生1名です。1名だけど、きっちり開講していくのが内子高校!週に5時間ありますが、のんびり楽しく学んでいます。といっても、今日はちょっと息抜きでミミズを取りに行って、カメに給餌しています。
おい、遊んでるじゃないか、と思われるかもしれませんが、本人は必死です。「今まで虫を触ったこともない、ミミズを取りに行くなんて人生初です」と話してくれたこの生徒。今、まさに人生初をやっているわけです。避けていけば関わらなくてもいいことは世の中にたくさんあります。でも、関わらないと分からないこと、関わるからこそ起こる感情はきっとある。それこそが人生の宝物じゃないかといつも思います。経験は宝。そこからいろいろなものが生じてくる。まさに「生物」という授業だからこそ、堅苦しい難しい話だけではなく、こうした体験もぜひやらせたいと思っています。ちなみに、先日は、大洲東中学校近くの小川にオオカナダモを取りに行きました。自然と触れ合うことこそ、理科の根源じゃないかなって、いつも思っています。
さて、3時間目です。今日は朝から3時間連続授業です。楽しいですよ。
授業は3年生文系の「生物探求」です。この授業は、生物基礎の振り返りをしながら受験対策をしていく授業です。
だから、ほら、みんな真剣そのもの。いい感じです。とはいえ、この中には生物基礎を受験に必要としない生徒もいます。でも、受験を控えているかのように一生懸命に取り組んでいます。さすがは3年生。進路実現に向けて、しっかり歩めているようです。
教材を取りに職員室に戻る途中、3年生一般類型の生徒の授業が廊下の先で行われていました。手を振ってくれたので、パシャリと一枚。授業の邪魔をしているわけではないのでご安心を。本当にかわらしい子たちがたくさんです。写真では分かりにくいですが、一番前の二人と一番後ろの一人がサインを送ってくれています。
4時間目は授業がなかったので、業務をこなしながら、いつものようにぷらぷら生徒たちの様子を見に行きました。私は授業を見るのが好きで、勝手に観察しています。自分の授業のときとは違う様子の子どもたちの姿が見られるので、とても新鮮で、多角的な視点から子どもたちを捉えるいい材料となっています。
この写真は、1年生の体育の様子です。かわいらしくピースしてくれました。体育館でもにぎやかな声が聞こえています。
こちらは2年生の英語の授業です。どうやらグループで英文を考えているようです。一人だと敬遠しがちなことも、グループで楽しく案を出し合って解答していくこの授業ではみんなが主役になれる、生き生きとしているように感じます。私が担任をしているクラスでもあるので、こうして活動することで、相互理解・自己理解が深まることを期待します。
外にも行ってみました。写真にテントが写っているのがわかりますか?そう、もうすぐ小学校の水泳大会の時期です。水泳大会の練習が始まると、もう夏だなあと感じます。小学生のにぎやかな声、水の音にいつも耳を傾けながらの学校生活は、実に季節感があって私は好きです。
(お昼休憩、ご飯を食べます。)
さて、今日の報告の最後に掃除です。私はいつもクラスの生徒に、掃除ができるようになりなさいと伝えています。そして、短時間では成果があるように見えない、何も意味のないことのように思える小さなことに全力で取り組める生徒になってほしいと思っています。社会では自分に課せられた役割の全体が見えないことは多々あります。
でも、今、自分がやっていることに意味があると信じる力、そして、そこで楽しむことができる力は、きっと子どもたちの人生を豊かにしてくれると思うのです。小さな目標でも満足できることならば、それを毎日積み重ねたら、生きていると思えると思うのです。子どもたちには常々、「自分でつくる人生であれ」と伝えています。他人がやったこと、他人が選んだ後の残りもので人生を決めるんじゃない、自分から進んで選ぶ、進んでやることが大切なんだよって。だから私はいつも「誰かがやったらいいと思うことは、あなたがやりなさい」と伝えています。
掃除もそのうちの一つだと思っています。毎日掃除しないと荒れていく学校。でも、自分一人がさぼっても大きな問題はない……そう思えるかもしれないけど、それは他人が作ってくれた環境で生きているということ。そうあってほしくないのです。あなたがやっていることに意味があることを知ってほしいのです。そして、最終的には、あなたが大切な存在なんだといことを分かってほしいのです。たかが掃除と思われるかもしれないけれど、私はそういう意味もあるんじゃないかなって思っています。ちょっと話が飛びすぎ!と思われるかもしれませんが、自分を感じることができるタイミングって、分からないものです。些細なことであっても、重大な事件であっても、その価値は同じく尊いものだと思います。だから、今を精一杯生きてほしいと願います。息子には言えないことを、ここには素直に書けるのも変な話ですが、いつかは真面目な顔して息子にも伝えられる日が来ることを願います。
さて、そろそろ長くなったので終わろうと思いますが、最後にご報告を!
ついに完成しました!「内子高校学校案内2023」! つまり、学校紹介用のパンフレットです。
今年も、子どもたちの楽しそうな表情と一緒に内子高校のことを紹介しています。せっかくなので、ここにPDFファイルもアップロードしようと思います。
……重たすぎてここには出せないみたいです。残念……。近いうちに学校HPのどこかに掲載できるようにしようと思います。
では、長文失礼しました。反省して、次は短くできるように可能なかぎり、できるだけ、もしかすると、極力、努力します。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。今後とも内子高校をよろしくお願いします。