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旅立ちの日

2022年3月1日 19時21分

 今日、令和4年3月1日、87名の内子高生が旅立ちの日を迎えました。

 

 胸に付けた赤い花のコサージュを輝かせながら卒業生が入場し、太鼓の荘厳な響きによって卒業式が開幕しました。 

  卒業証書授与、賞状授与では、マスクをしたうえに感染症対策のために抑えた声量ながら、卒業生は皆、堂々とした返事をしていました。

 

  在校生送辞では、卒業する先輩方への感謝や激励など、熱い思いが語られました。在校生代表としての役割を立派に果たしてくれました。各ホームルーム教室で卒業式に参加したほかの1・2年生も同じ思いだったと思います。

 

 そして、卒業生答辞では、3年間の様々な思い出や、友達や家族、先生方への感謝の気持ちなどを、涙をぐっとこらえながら優しい声で述べてくれました。

 

  来賓の方々にも祝福され、保護者の皆様方からの温かい拍手の中、卒業生たちは、雨空まで明るく照らすかのような晴れ晴れとした表情で退場していきました。終始立派な姿勢で、厳かで格調ある卒業式になりました。

 卒業生が退場した後、残ったパイプ椅子がどこか物悲しく見えます。

  

 その後、卒業生たちは各ホームルーム教室へと戻り、保護者の方々に見守られながら、高校生活最後のホームルーム活動を行いました。

 慣れ親しんだ仲間、多くの思い出が作られた教室、見慣れた景色……こらえてきた涙が溢れ出します。

 

 ホームルーム活動が終わった後、友達との惜別の念を噛みしめながら、卒業生たちは教室を後にしていきました。

 

 さて、この時期になると、私の大好きな森山直太朗の「さくら」が頭の中に流れます。

 

   僕らはきっと待ってる 君とまた会える日々を

   さくら並木の道の上で 手を振り叫ぶよ

   どんなに苦しい時も 君は笑っているから

   挫けそうになりかけても 頑張れる気がしたよ

 

 人生において、人との「出会い」は価値あるものです。時にぶつかり、時に励まし合い、その「出会い」は人生を豊かにしてくれます。

 

   さくら さくら いざ舞い落ちる

   いつか生まれ変わる瞬間を信じ

   泣くな友よ 今惜別の時 飾らない笑顔で さあ

 

   さくら さくら いざ舞い上がれ

   永遠にさんざめく光を浴びて

   さらば友よ またこの場所で会おう

   さくら舞い散る道の上で

 

 その「出会い」は、必ず「別れ」となります。そして、いつかきっとまた会えると信じた時、その「別れ」は、人生を明るく照らしてくれる道しるべとなります。

 

 3年生の皆さん、高校生活で培ったこのたくさんの「出会い」を胸に、未来へ羽ばたいてください。皆さんの未来に幸多かれと祈ります。

 

 卒業、おめでとう。