1日練習頑張ってます!
2024年8月12日 08時00分みなさん、こんにちは。
今日は、ライフル射撃部の練習の様子をお伝えします。実は、8月8日から3日間の予定で、終日練習を行っています。目的は、ひたすら撃つのみ。3日間で10試合分くらいの射撃をすることを目指しています。その中で、できていることとそうでないことの確認。無意識な動作の発見、力みのないフォームの発見、技術の定着、無意識化ができるようになってほしいと願っています。
毎年、この3日間で自分の限界を突破して高得点を出す選手が数名出てきます。さっそく今年も1年生のライフル選手の井上さんが609点を叩き出しました。4月から初めて4か月でこの記録は、内子高校史上まれにみる好成績です。このように初心者でも十分成長できる種目というわけですね。
ただし、まったくもって誰でもできるというものではありません。「止まる」というのは、意外と難しいんですよ?
では、さっそく紹介します。
この写真の左側、黄色いシャツの男の子はBP(ビームピストル)で、そこより右側はBR(ビームライフル)の選手です。
今ピストルを撃っているのは、一年生の二人です。実力はまだまだこれからです。伸びしろ盛りだくさんで、これからが楽しみです。
ここからがライフルですが、今、一番左にいる灰色のコートを着た選手が、さきほど紹介した井上さんです。すぐ伸びるだろうなぁと思っていましたが、予想通りですね。ただし、その伸びが自分よがりな射撃ではダメです。しっかり基礎・基本を大切にした、スポーツとしての射撃を行って伸びることが大切。その点、概ね基礎・基本を重視した射撃ができていると思います。まだまだ無理に撃ちに行ってしまったり、雑になったりしてしまうことがありますが、そのうち、その雑さの罪深さが分かってくると思います。
ライフルという競技は、60発の射撃の合計得点を競うわけですが、いかに高得点を取るか!ではなく、いかに失点しないか!という競技です。全国大会のレベルでは10点以上は当たり前(最高が10.9点まで)です。でも、最高点が10.9なので、うまく撃てて10点から10.9点になったとしても、0.9点しか上がりません。ところが、失点するのは最低が0点ですから、どこまでも落ちていくわけです。8.0点を撃ってしまえば、そのミスを取り戻すのに、どれだけ高得点を出さねばならないか、、、と考えると、いかに失点しないか、が高得点のカギになるのです。
今日は、それぞれに準備をして、試射をして、本射に入ります。本射とは、大会形式の射撃開始のことで、45分間で60発を撃ちます。
この子は副キャプテンの﨑野さんです。今年の井上さんと同じく、昨年のこの終日練習で600点を突破した逸材です。その向上心も我慢強さも、まだまだ伸びる要素が盛りだくさんです。現在は620点程度で、引退する3年生を除くと、愛媛県では上位に入ります。もともとは吹奏楽部でした。
この黒いコートを着ているのが、大岡さんです。もともとはバレーボール部でした。最近まで調子を落としていたのですが、初日から高得点を安定して撃てています。初日の最高点が625点でした。これは全国でも上位に入れる点数です。とはいえ、課題も盛りだくさんで、準備時間の使い方を考えることや安定感のある射撃をすることを目標にしています。この子も、昨年のこの終日練習で600点を突破した逸材であり、今後の成長が楽しみな子です。
そして、、、なぜか、全国的に女の子の方が、男の子よりも成績がいいのです。不思議と・・・。愛媛県だけかなぁと思っていましたが、先日の全国大会で、全国的にそうだというのが分かりました。なんででしょう・・・。不思議です。私は生物の教員なので、脳の作りが原因かなぁとか、体形の違いかなぁとか思っています。
この子は2年生の西村さんです。いつもあと一歩のところでミスショットが出てしまい、なかなか600点を超えることができません。が、今年の終日練習で必ず600点を超える!という意気込みで取り組んでいます。さっき、ちらっと点数を見たら、超えそうな感じでした。このブログを、、あ、内子高校だよりを書き終えて練習場に戻ったら、きっと喜んでいる西村さんが見れると思います。たぶん。
はい、こちらは3年生の安川勝生さんです。本来は引退なのですが、先日の全国高等学校ライフル射撃競技選手権大会で40位以内に入ったので、埼玉で行われるJOC(ジュニアオリンピックカップ)に出場することになったため、練習に来ています。ここで優勝できれば、日本代表も見えてくる!?という試合です。頑張ってほしいものです。
はい、こちらは、一年生のピストル軍団です。現在、2年生のピストル隊長たちは日本で上位に入る上級者です。先日の全国大会では男子が9位、女子が11位と決勝まであとわずかでした。私は今年の新人戦で全国制覇するつもりで、彼らに色々伝えています。もうここまで来たら技術というより心の成長も必要になってきていて、どれだけ心身ともに成長できるか、が勝利のカギかなと思います。
ということで、そういう先輩たちを毎日見ている彼らは、きっと大きく伸びてきてくれるだろうなと信じています。
でも、こう暑いと、体調が気になりますよね。ライフルなんか、分厚いコートを着て射撃しますから、暑いのなんのって、、、でも、大丈夫。彼らの味方、白くまくんがいるからです。
彼が白くまくんです。最強です。
この終日練習では、自由に休憩を取りながら練習していますので、こうして暑くなったらかき氷で体を冷やしながら、のんびり楽しく練習しています。私がいうのもなんですが、けっこういい雰囲気で練習していると思います。この子達がいい子たちなんですよ。ほんとに。
ということで、ライフル射撃部の紹介でした。このブログを見て、少しでもライフル射撃部に興味をもっていただけたら幸いです。8月か9月に、ライフル射撃体験もするつもりなので、ぜひお越しください。
では、今日はこの辺で!!!!