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明日からテストです。

2024年2月20日 13時29分

    みなさん、こんにちは。

 すっかり春に近づきましたね。でも、明日くらいから寒くなるとも言われているようで、体調管理に気を付けたいところです。

 なぜかというと、明日から今年度最後の考査が始まるからです。今年度はこれまで同様に年間で5回の考査が行われています。1学期と2学期に2回ずつ。そして、3学期に1回です。3学期については、1度の考査で成績を決めるのですから、重要度は高いといえます。さて、どんな様子で勉強しているのか……。

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 やってます、やってます。私の授業の様子です。試験範囲まで進んでいるので、自習にしているところです。みんな、必死に勉強しています。かくいう私も高校時代にはかなり勉強に励みました。どれくらい励んだのかというと……かなりです。今、戻れと言われても同じことはできないと思うくらい頑張りましたねぇ。

 私が勉強でいつも求めていたのは「効率」でした。時間は有限だし、集中力も有限だし、無駄に使うと足りなくなってしまう。じゃあ、どうすれば効率が良くなるのか……で、たどり着いた結論が、「覚えたことを二度と忘れない」ことが最も効率がいいという持論にたどり着きました。この結論が正しい、というわけではなく、子どもたちにも何かしらの結論にたどり着けるくらい全力で学びを研究してほしいのです。

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 私たちが何かしようとすると、場合によっては迷いや恐れ、不安が生じます。そのとき、決まってそこにあるのは「選択肢」だと思うのです。って、偉そうに話してますけど、ほんとそう思います。いろいろな選択肢を考えるのは大切なことだし、選択肢を増やす技術も大切だとは思いますが、どうでしょう……大人の皆さんの前にある選択肢と子どもたちの前にある選択肢って、本当に同じ選択肢でしょうか。例えるなら、子どもたちの前にある選択肢って、夜道で街頭のない交差点のようなもの。逆に、大人の皆さんの前にある選択肢は、昼間の見通しのいい明るい交差点が多いのでは?しかも、一度通ったことがあるわ、この道は正解だった、みたいに思える道は、他の道よりも太く大きく感じますから、子どもたちと同じ本数の選択肢であったとしても、大人の私たちには数本しか目に入らないくらいなのではないでしょうか。

 その大きな違いの原因は、やっぱり経験です。そして、困難な道を前に進んだ回数の違いだと思います。勇気を持って分からない道に突き進む、もしくは、誰かと協力しながらも乗り越えるという体験はどうしても大人のほうが多い。しかし、そのおかげで、暗い道を、見通しの立つ明るい選択肢に変えていく力になっているんじゃないかと思います。

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 実は、それって、勉強にも同じくことが言えると思うんですよ。これからみんなは学校という守られた世界から飛び出して、自分一人で学んで立ち向かわなければいけない。「学び」においても暗い夜道の選択肢が増えてきます。どうやったらいいか分からない、そんなときに、がむしゃらにやって、やって、やりまくって……安全を確保された道(学校での学び)で練習する。勘違いでもいい、「あ、この道、通ったことあるぞ!」と思えるようになる。これが「学びを学ぶ」ということなんじゃないかなと思います。そして、そんな自分を知ることも、とても大切だと思うんです。あの時頑張れた自分がいたじゃないか、こうやって暗い道を歩いたじゃないか、と。そう思えることが、きっと将来の暗い夜道で一歩足を踏み出す勇気につながるような気がしています。

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 って、どうでもよいことを長々語ってしまいました。

 あ、体育もやってたのでお邪魔しました。テストや卒業式の後は、今年度最後のクラスマッチですから、子どもたちも気合が入っています。なにせ、強敵だった3年生がいない、1・2年生のみのクラスマッチです。どのクラスにも優勝のチャンスがあるわけです。

 クラスマッチって、何をもって勝ちなのかと、私はいつもクラスの子たちに投げかけます。優勝すること?前回よりも好成績を上げること?……否。私は「楽しむこと」だと思います。「楽しんだもの勝ち」とはよく言ったものですが、私はそれに条件を追加します。「必ず、クラス全員が楽しめること」です。私は、これは特定の競技で優勝することよりも価値があると思っています。それにこれは、日頃の人間関係も相まって、クラスマッチだけでは達成できない超難関課題です。ですが、こうして背中を押すことで、「楽しむ」というシンプルなことができるようになる。負けてもいいじゃん、そこにいたメンバーが楽しかったのなら。楽しかったのなら、それはあなたたちの勝ちだよ、と私は思います。

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 あ、そういえば、各クラスにこのようなプリントが掲示してあります。これは卒業式に向けての歌唱指導の計画です。練習するのは、国家、校歌、仰げば尊しです。在校生から卒業生へできることは限られています。ですから、心震えるような歌で、しっかり送り出してほしい。不思議ですよね、合唱の響きって、なぜか心が震えるような気がするんです。体全体に伝わる思いが、卒業生の気持ちと呼応する。そんな式になってほしいと思います。

 逆に、卒業生に求めたいもの。それは「大きな返事」です。本校では卒業証書授与は呼名のみで、代表生徒が受け取ることになっています。そこで全力でやってほしいのが、呼名への「返事」です。

 私もそうですが、保護者の方からすると、子どもの高校生活の全てを知ることは不可能です。見えない部分や話してくれない部分もたくさんある。でも、元気に大きな声で「はい!」と言ってくれたら……その一言で、ほとんどのことが伝わるような気がします。きっといい高校生活だったんだろうな、しっかり成長してくれたんだなって、思えるんです。ほとんどを知らないことは変わりないけれど、その結果としてのゴールがいいものであったなら、きっとその過程も子どもたちにとって素敵な道だったんだろうな、って思えます。だから、大きな声で返事をしてほしい。直接、今までありがとうと保護者に伝えることも大切だけど、でも、そう思うのなら、本当に感謝を伝えたいなら……私が歩いてきた道は間違いなかったよ!お世話になった皆さんの努力は無駄にはなってないよ!って、返事を通して伝えてほしいのです。私は、卒業式の呼名の返事にはそんな力があると確信しています。

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 さて、今日は雨だと言っていたのに、すかっと晴れています。先日の土日のように、雲一つない気持ちのいい空が、卒業式でも広がればいいなと心から思います。

 今日は、いつになくつまらない話をくだくだ書いてしまいました。大好きな3年生がもうすぐ卒業ということで、少しセンチメンタルになってるんでしょうか、わたくし。。。かわいいですね。

 かわいいといえば、せっかく撮影して、HP載せますよとお知らせしていたので、掲載します。

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 なんと、本校10年目の私よりも長く内子高校で子どもたちを見守ってこられた森本憲治先生です。まるで孫をかわいがるように、子どもたちに接してくださっています。それこそ、森本先生は何度も卒業式を体験し、たくさんの生徒たちを見送ってこられました。別れの後には出会いがあるのは分かってはいるけれど、毎年寂しいですね。特に、自分が担任していた子たちとなると……。

 そうやって物思いにふけっていると、教卓の隣に、ある本が置いてありました。表紙には「有権者としてもとめられる力を身に付けるために」って……どれだけ忙しいんだ、子どもたちは……、と思います。私たちの時代よりも、はるかに多い、比較にならないくらいの量の情報に囲まれ、日々刺激にまみれています。この子たちが本当に心からくつろげる時間って、いつなんだろうと思ってしまいます……って、また長々話そうとしてしまいました。

 長くなったので、今日のところはここまで!

 卒業生の皆さん、本当に幸せになってください。あなたたちは幸せになるべきです。諦めることなく、誠実に、素直に歩んでいってほしい。あれ?そのためには幸せとは何か、をまずは追い求めないといけないね。でもきっと、それはそのうち分かると思います。あなたなりの、あなたの幸せが。

 あなたが、あなたに、なればいい と私は思います。

(卒業式直前にHP担当になってしまったので、簡単にメッセージを書きたくなりました。)